参考になるのか!?保有銘柄の東北特殊鋼を少し詳しく分析してみた!!
以前、取り上げた保有銘柄記事において登場しました「東北特殊鋼」の少し深い分析です。詳しく知りたい方は、他の偉大な方のブログを見たり、お金が発生しますが、小型株に強い新興市場ドットコムなどで情報を得てください(他力本願)。
分析項目が変わっているので、今基準の分析を行った後、主観交じりの買った理由について記載していきます。
清算価値
※マイナス資産=貸倒引当金+総負債+被支配株持分
※清算価値の出し方は「やさしい株のはじめ方」参照
財務状況
2010年以降の平均自己資本比率は71 %→ 鉄鋼業の自己資本比率は56 %なので良い
配当
2010年以降の平均配当利回り1.5 %→平均配当利回りは低い
純利益の安定性
2010年以降、赤字なし。標準偏差が40 %と業績は安定
1株純資産推移
2010年から+46 %→資産を積み上げている
利益剰余金
純利益のうち86 %が利益剰余金(1年あたりの利益剰余金の増加額÷平均純利益)→利益を順調に貯めこんでいる
総合評価
清算価値 | ◎ |
---|---|
財務状況 | ◯ |
配当 | △ |
安定性 | ◯ |
純資産 | ◯ |
剰余金 | ◎ |
買った理由
割安すぎる
上記しました清算価値からも分かるように、0.4を切ります。これは、主にザ・モール仙台長町による含み資産によるものです。あまり宮城県に詳しくないK-kaiなのですが、地価を調べたところ、仙台市の中では、青葉区(51万円/m2)、宮城野区(21万円/m2)に次ぐ、太白区(14万円/m2)に位置している大型ショッピングモールみたいです。
Google map
商業地は工場よりも用途・需要があるので、もし、このショッピングモールを手放す事態になった時にも、買い手は現れやすいと思います。また、1株純資産推移でも示したように、2019年時点で5400円付近。株価1400円だと実質PBRは0.26と割安です。
意外とIoT関連
これに関しては、詳しくまとめて下さっています。
一言でいうと「価格が良心的な、振動を発電に変える素子の特許取得」です。これにより、歩いた時の振動で電力を作ることができ、電池が不要になるとか。イノベーションだと思うんですが…。2017年の日経記事には数年内の発売を目標にしているとの記載があります。これからに期待ですね。
親子上場
正確には関係会社ですね。親会社である大同特殊鋼が3割近くの東北特殊鋼の株を保有しています。原材料とかを提供してもらっているだけでなく、経営陣もほとんどが大同特殊鋼上がりなんですよね(補欠監査役含め13人中7人)。過半を超えてますね。
影響力のある投資家の方にあまり取り上げられていない
飯野海運で記載したので割愛
失敗したこと
配当が低い
カタリストの発現が不明瞭であるため、もう少し高配当のものが良かったかもしれませんね。まぁ、配当の分、株主資本が減るので、あまり気にしていません。
不動産の場所を加味していなかった
当時は、実質PBRや清算価値の値を過大評価しすぎていました。いくら資産金額が良くても、質の高い資産だったり、使いやすい不動産(都心部、土地が大きすぎないなど)でない限り、買い手は現れませんもんね。反省。
本業が逆風
割安なのにはもちろん訳があります。個人的に、1番の理由は自動車関連であることかなと考えております。東北特殊鋼の強みである耐熱鋼、電磁ステンレス鋼はエンジンバルブなどの自動車部品に使われていますが、電気自動車が普及したら、不要になりそうです。もちろん、自動車以外にも使われており、下げ過ぎではないかと考え、買っているのですが。
過去の株価の動き
過去5年間の株価チャートを見て、値動き理由を考えてみました。
上げは上記した振動素子と好決算によるもの、下げは市況と業績悪化によるものと収益視点で売買している方が多いイメージですね。
また、代表的な特殊鋼銘柄と株価の動きを比較してみると、東北特殊鋼は右肩下がりではない、値動きが少ない(株価の動きがなめらか)と良さが出てますね。恐らくですが、資産バリューとして保有している方も一定数いるためでしょう。
コメント
こんな感じで買いと判断しました。まとめると、
1.業績の成長にも期待できる資産バリュー
2.親子上場銘柄
です。あと、大株主に割安株を重視しているフィデリティや光通信が名を連ねています。大株主の動向にも注意を払いつつ、機敏に動いていきたいですね。
※自分の個人的な概算・見解なので、間違った情報があるかもしれません。情報を鵜呑みにしないようにしてください。投資の判断は自己責任でお願いいたします。