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バリュー株に特化したプチ四季報ブログを目指しています。

参考になるのか!?保有銘柄の石井鐵工所を少し詳しく分析してみた!!

 以前、取り上げた保有銘柄記事において登場しました「石井鐵工所」の少し深い分析です。詳しく知りたい方は、他の偉大な方のブログを見たり、お金が発生しますが、小型株に強い新興市場ドットコムなどで情報を得てください(他力本願)。

 

k-kainiikiru.hatenablog.com

 

 例のごとく、今基準の分析を行った後、主観交じりの買った理由について記載します。

 

 

清算価値

時価総額 / 清算価値 =0.43→とても良い

※マイナス資産=貸倒引当金+総負債+被支配株持分

清算価値の出し方は「やさしい株のはじめ方」参照

時価総額は2月28日終値

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財務状況

2010年以降の平均自己資本比率46 %→ 機械業の自己資本比率は59 %なので低い

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配当

2010年以降の平均配当利回り2.5 %→平均配当利回りは高い

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純利益の安定性

2016年に赤字標準偏差60 %と業績は不安定

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1株純資産推移

2010年から+60 →資産を順調に積み上げている

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利益剰余金

純利益のうち45 %が利益剰余金(1年あたりの利益剰余金の増加額÷平均純利益)→利益をあまり貯めこんでいない

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総合評価

清算価値
財務状況
配当
安定性
純資産
剰余金

 

買った理由

本業が悪い

 石井鐵工所は本業の鉄構事業がほとんど赤字であり、これを不動産事業で賄っています。そのため、買った当時は業績が改善されているにも関わらず、愛想を尽かされた形で、割安に放置されていました。個人的には、「いつか評価されるな」と考え、購入しました。結果的に、買って2、3週間後に上がりましたのは運が良かったですね。

 

 上記したように、現在は本業が良くなりつつあり(まだ赤字ですが)、利益率の向上→ROEの向上と業績面も改善され、時価総額も上昇しています。過去10年のデータを見る限りでは、好調な2010~14年の水準レベルにまで、収益性が良くなっていると感じれますね。

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 ちなみに、後付になりますが、2019年度の2Qに前受金が急増しています(1Q:624百万円→2Q:1292百万円)。何らかの大型案件によるものだと思います。過去にも、前受金が急増し、およそ9ヶ月後に売上高として反映されているので、順調に行けば、2020年の1Qに反映されると思われます。しかし、コロナの関係でずれ込みそうですね…。2Q、3Qまで様子見かな。


良不動産、高含み資産益

 下記の通り、含み資産益が大きいです。主に大田区中央区に不動産を保有しており、地価も非常に高いです。有価証券報告書には「既存事業で蓄積した経営資源を活用し、新規事業を立ち上げ、新たな収益基盤の確立を目指します。」との明記もあり、これからの不動産の伸びも期待できそうです。

 

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 第153期有価証券報告書

 

時価総額が100億円を切っていた

 買った当時は時価総額が100億円を切っていました。高い時価総額銘柄でも買うことはありますが、やはり時価総額が低いものほど、大口があまり介入してきていないため、価値の乖離が起きやすいですね。あと、事業も少なく(鉄構事業と不動産事業)、投資歴が浅い自分でも理解しやすいのが決め手だった気がします。

  

失敗したこと

不動産の時価だけを評価していた

 石井鐵工所はあまり失敗したなと感じたことがないのですが、強いてあげるとするなら、東北特殊鋼と同じく、不動産が利用しにくいことです。好立地物件が多いのですが、大きすぎるため、買収されにくいかな。

 

過去の株価の動き

 過去5年間の株価チャートを見て、値動き理由を考えてみました。

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 考えたのですが、2018年付近の動きは分かりませんでした。直近だと、重田氏の動向に左右されている模様。ですので、変更報告書は毎日チェックしています。 また、タンク関連銘柄と株価の動きを比較してみると、近年の動きが特に違うことが分かります。資産的視点でエントリーしている人が多いのでしょうか。

 

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コメント

 こんな感じで買いと判断しました。まとめると、

 

1.好決算が期待される資産バリュー

2.事業内容が分かりやすい

 

です。最近、下げてしまいましたが、自分はグッと堪えました。含み益だったので、売って利確したいという気持ちに何度も駆られましたが、「コロナの影響は多少なりあるかもしれないが、同業他社と比べると来季の業績は期待できる!大丈夫だ!!」と言い聞かせ、自分のストーリーを貫きました。まぁ、利確して、すぐに買い直すという手もあったのですが、忙しくて、場中に見ていられなかったので…。どうなるか分かりませんが、これからも石井鐵工所を応援していきたいと思います。

 

※自分の個人的な概算・見解なので、間違った情報があるかもしれません。情報を鵜呑みにしないようにしてください。投資の判断は自己責任でお願いいたします。