参考になるのか!?保有銘柄の石井鐵工所を少し詳しく分析してみた!!
以前、取り上げた保有銘柄記事において登場しました「石井鐵工所」の少し深い分析です。詳しく知りたい方は、他の偉大な方のブログを見たり、お金が発生しますが、小型株に強い新興市場ドットコムなどで情報を得てください(他力本願)。
例のごとく、今基準の分析を行った後、主観交じりの買った理由について記載します。
清算価値
※マイナス資産=貸倒引当金+総負債+被支配株持分
※清算価値の出し方は「やさしい株のはじめ方」参照
財務状況
2010年以降の平均自己資本比率は46 %→ 機械業の自己資本比率は59 %なので低い
配当
2010年以降の平均配当利回り2.5 %→平均配当利回りは高い
純利益の安定性
2016年に赤字。標準偏差が60 %と業績は不安定
1株純資産推移
2010年から+60 %→資産を順調に積み上げている
利益剰余金
純利益のうち45 %が利益剰余金(1年あたりの利益剰余金の増加額÷平均純利益)→利益をあまり貯めこんでいない
総合評価
清算価値 | ◎ |
---|---|
財務状況 | △ |
配当 | ◯ |
安定性 | △ |
純資産 | ◎ |
剰余金 | △ |
買った理由
本業が悪い
石井鐵工所は本業の鉄構事業がほとんど赤字であり、これを不動産事業で賄っています。そのため、買った当時は業績が改善されているにも関わらず、愛想を尽かされた形で、割安に放置されていました。個人的には、「いつか評価されるな」と考え、購入しました。結果的に、買って2、3週間後に上がりましたのは運が良かったですね。
上記したように、現在は本業が良くなりつつあり(まだ赤字ですが)、利益率の向上→ROEの向上と業績面も改善され、時価総額も上昇しています。過去10年のデータを見る限りでは、好調な2010~14年の水準レベルにまで、収益性が良くなっていると感じれますね。
ちなみに、後付になりますが、2019年度の2Qに前受金が急増しています(1Q:624百万円→2Q:1292百万円)。何らかの大型案件によるものだと思います。過去にも、前受金が急増し、およそ9ヶ月後に売上高として反映されているので、順調に行けば、2020年の1Qに反映されると思われます。しかし、コロナの関係でずれ込みそうですね…。2Q、3Qまで様子見かな。
良不動産、高含み資産益
下記の通り、含み資産益が大きいです。主に大田区、中央区に不動産を保有しており、地価も非常に高いです。有価証券報告書には「既存事業で蓄積した経営資源を活用し、新規事業を立ち上げ、新たな収益基盤の確立を目指します。」との明記もあり、これからの不動産の伸びも期待できそうです。
第153期有価証券報告書
時価総額が100億円を切っていた
買った当時は時価総額が100億円を切っていました。高い時価総額銘柄でも買うことはありますが、やはり時価総額が低いものほど、大口があまり介入してきていないため、価値の乖離が起きやすいですね。あと、事業も少なく(鉄構事業と不動産事業)、投資歴が浅い自分でも理解しやすいのが決め手だった気がします。
失敗したこと
不動産の時価だけを評価していた
石井鐵工所はあまり失敗したなと感じたことがないのですが、強いてあげるとするなら、東北特殊鋼と同じく、不動産が利用しにくいことです。好立地物件が多いのですが、大きすぎるため、買収されにくいかな。
過去の株価の動き
過去5年間の株価チャートを見て、値動き理由を考えてみました。
考えたのですが、2018年付近の動きは分かりませんでした。直近だと、重田氏の動向に左右されている模様。ですので、変更報告書は毎日チェックしています。 また、タンク関連銘柄と株価の動きを比較してみると、近年の動きが特に違うことが分かります。資産的視点でエントリーしている人が多いのでしょうか。
コメント
こんな感じで買いと判断しました。まとめると、
1.好決算が期待される資産バリュー
2.事業内容が分かりやすい
です。最近、下げてしまいましたが、自分はグッと堪えました。含み益だったので、売って利確したいという気持ちに何度も駆られましたが、「コロナの影響は多少なりあるかもしれないが、同業他社と比べると来季の業績は期待できる!大丈夫だ!!」と言い聞かせ、自分のストーリーを貫きました。まぁ、利確して、すぐに買い直すという手もあったのですが、忙しくて、場中に見ていられなかったので…。どうなるか分かりませんが、これからも石井鐵工所を応援していきたいと思います。
※自分の個人的な概算・見解なので、間違った情報があるかもしれません。情報を鵜呑みにしないようにしてください。投資の判断は自己責任でお願いいたします。